RCZ工法とは?
RCZ工法は北海道で開発され、20年の運用実績があります。
外部側はグラスファイバー製型枠、内部側はRCZ工法のために開発された特殊断熱パネルを そのまま型枠材として使い >> これをパタパタと立て >> そこに鉄筋を組み >> コンクリートを流しこみます。
グラスファイバー型枠で仕上げるため、施工精度が高く仕上がりが非常にきれいです。 また一般のRC工事のようにベニヤ板で型枠を組まないため、コンクリート壁が固まった後、木製ベニヤ型枠を剥がして廃棄する必要性もなく、環境にとても優しいシステムです。
RCZ工法;施工の流れ
RC-Z工法の特徴
1)高密度・高性能断熱
RCZ工法は、北海道で生まれた工法です。 駆体と一体型の断熱材を打ち込んで作られるため、断熱材効果が抜群です。
コンクリート壁と断熱材の間に隙間が全く無いため結露が発生する心配もなく、エネルギ–ロスが極めて少ない建物です。 過去の統計では40%から60%の冷暖房費が節約出来たという実績も数多く報告されています。
また日本の住宅は一般的に断熱への考慮がほとんどされていないため、暖房をつけている部屋とそうでない部屋との寒暖差が激しく、お年寄りのヒートショック事故が多発しています。この解決手段として、高断熱住宅の普及が急務とされているのです。
またRCZ工法の標準仕様として、開口部は断熱サッシュが装備されており、窓周りの暑さ寒さを抑えます。
詳しくはこちら→健康によい住宅とは?
通常建物に比べ断熱性が高いため、夏は涼しく、冬でも暖かい
2)高い耐震強度と耐火性能
A) 震度7でも・・!!
天井と床、そして4面の壁すべてがRC駆体に囲まれた「モノコック構造」は最も耐震強度の高い建築物です。震度7以上の阪神大震災や東日本大震災でもビクともしなかった耐震性能を持っています。 →RCモノコック構造とは?(なぜ強いの?)
RCモノコック構造は、木造と比べ物にならない位地震に強い
B) 2時間耐火の確保
東京郊外を中心に、日本の住宅地は木造住宅が密集し、火災の延焼被害の危険に晒されています。RCZ住宅は、木造に比べて比べ物にならないくらい火災に強く、家の中の家族や家財をしっかり守ります。
木造より耐火性にも優れます
C) 建築物の寿命が長い
RCZ住宅の耐用年数は木造建築の2倍以上です。又5年後のメンテナンス費用が木造建築に比べ格段に掛からないことも魅力のひとつです。
また下の写真のように壁面にタイルを貼ることが可能です。 この様にタイルなどの保護材で表面を覆うことで雨風から建物を守り、躯体の耐用年数を更に伸ばすことができます。
3) 品質の高さ、仕上がりの綺麗さ
システム型枠を使うため、仕上がりがとても綺麗です。また、構造も単純化されているため、工事がしやすく、品質が安定します。→低コストなのに、なぜ品質の高い家がつくれるの?
滑らかな精度のコンクリート打放し
4)優れた経済性
A) リーゾナブルな建築コスト
専門的な話ですが・・・RC-Z 工法は、型枠パネル等の大幅なモジュール化と、作業工程の共有化により、コンクリート打設工事・断熱工事・内装下地工事等、RC駆体工事の4工程を仕上げるのに必要な工事を型枠工事の終了と同時に全て完了してしまいます。
これにより作業効率を格段に高め、(RC構造における)建築コストの大幅な削減化を可能にしました (予算的にも通常の在来RC住宅の7掛け〜8掛け程度のコストです) → 低コストなのに、なぜ高品質の家がつくれるの?
B) 保険料が安い
RC造の建物は耐火性能が優れているため火災保険料が大幅に安く、木造の約1/3です。
5) 理想の快適性
A) 優れた空調効率
夏は涼しく、冬は温かい ・・・ これは外の温度が壁を通じて家内に伝わることを 「壁一体型の断熱材」 が防いでいるからです。 これによって冷暖房費も大幅に削減されます。
B) 遮音性に優れた断熱壁
180mmのコンクリート躯体と、60mmの断熱材は同時に強力な遮音パネルとしての役割も果たします。窓もビル用複層ガラス&サッシにより万全な遮音効果を発揮します。
C) 床も遮音構造
230mm厚のコンクリート床に60mm厚の断熱材が圧着打設されているため、遮音性に優れ衝撃音をも吸収します。(厳密に言うとRC駆体、断熱パネル、ケイカルパネル、L45遮音フローリングの4層構造により衝撃音を大幅にシャットアウトします。)
D) 室内無結露
RC壁と一体型に打設された内断熱材が室内に無結露状態を作り出します。これはコンクリート躯体と断熱材の間に隙間がないため、外と内の温度差によって生じる結露が生じないからです。同時にアトピーの原因となる「カビ」や「ダニ」もコンクリートと内壁の間に一切発生しない ・・・ 住む人の健康にとっても理想的な環境を作り出します。
E) 24時間換気システム
新鮮な空気を循環し、結露の起きにくい環境を作ると共に、花粉、ハウスダスト、シックハウスの原因となるVOC(発揮性有機化合物)の臭気も除去します。
F) 快適な室内温度
断熱材と換気システムにより、通常の建築物に比べ室内の温度をより一定に保ちます。
6) エコロジー
廃棄物を出さないRC建築
通常のRC在来工法は鉄筋を組んだ後、その内側と外側に木製ベニヤの型枠パネルを使って型枠を作り、その間に鉄筋コンクリートを流し込みます。 壁の打設(コンクリートが固まった)後、その内枠と外枠に使用した木製ベニヤ型枠は剥がされ、その全ては大量の産業廃棄物として廃棄されています。
☆これに比べこの「RC-Z」 工法は、保存+転用可能な「特殊FRP型枠」と「高断熱型枠」の併用により廃棄するゴミを全く出さない=環境にやさしい「エコ工法」を実現しました。
エコロジー工法 >>次世代の子供達のために継承して行くべき技術です
■関連コラム
RCZ住宅って?(RCZ工法についての詳しい説明です)
建築の流れ(設計からコスト調整、施工管理の流れが書かれています)
健康に良い住宅(断熱性能の話を中心に、住宅と健康の関係について書いています)
Gallery(私たちが設計したRCZ住宅をピックアップしてご紹介しています)
お問い合わせ