ベルリン・名作集合住宅の断熱リノベーション

ブルーノ タウトの研究家でもある、田中辰明先生つながりで書くのだけれど、先生のエッセイでも紹介された通りオンケルトムズヒュッテの住宅団地など、ブルーノ タウトが設計したベルリンの4つの集合住宅が2008年に世界文化遺産に登録された。また、近年外壁に外断熱を施すことなど、大規模な改修もなされ、今のスペックにあわせて蘇った。表現主義建築の時代から、第一次大戦を経て、アンビルドの時代から1920年代の後半、一気に12000戸の集合住宅をタウトは設計した。竣工から100年近く経って、文化的価値とともに、性能を向上させて建物を使用する。建築のストックとしての意識の違いを感じさせる。

たとえばこの河内秀子さんのような、現地在住のライターの方のこのようなレポートを読むと、タウトのような建築家がデザインした集合住宅が、今もベルリン市民に高い支持を受けているのがわかる。当時のデザインをカラーリングをふくめて再現している(なんと当時塗料を提供していたメーカーに協力させたとのこと)。今も住むところとして人気があるだけでなく、観光客やデザイン関係者などが実際泊まれるというのが素晴らしい。日本も小林信彦が書くように、たとえば同潤会アパートを全部とは言わないが、ひとつくらい残しておけば良かったのにねえ。

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